ファッションレーベルとして屋号をかまえて、「あたらしく服を生みだして売る」という意味。
Itheの2016年秋冬の発表にむけて、昨日最初のサンプルがあがってきています。
発表にさきがけて、少し前からこのPROCESSのページや、インスタグラムの更新をはじめていますが、モノクロに加工されてアップされている写真が今回のコレクションの「きっかけ」となったものたちです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=730x10000:format=jpg/path/sb2e646eac6093b92/image/i240b6e39ae68704e/version/1594371481/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=921x10000:format=jpg/path/sb2e646eac6093b92/image/i16f020a03d9cbd23/version/1594371508/image.jpg)
今回から私たちがコレクションとして発表する服は、今の時代に対する私たちなりの「答え」であり、「問い」であるとも思っています。
そして、その「答え」であり「問い」にたどり着くまでの「考えの進めかた」を私が、デザイナーは「デザインしないことをデザインする」というやり方でここまで書いてきました。
ファッションレーベルとして屋号をもって、あたらしく「服」を生みだして売るということ。
「そもそも、これ以上あたらしい服が世の中に必要なのか」という話からはじまり、
それでも私たちが欲しいと思う服はまだなかった、という答えがひとまず出たので、私たちは服をつくりはじめることにしました。
「本当の意味で、衣服におけるあたらしい実験」というのは、テクノロジーの分野以外ではありません。
私たちが思いつくことなんて、かならず誰かが先にやっていると言ってもいいでしょう。
でも、誰かがすでにやってしまったことであっても、
「それを今あらためてやる」ことの面白さや新鮮さがファッションの世界では魅力になりうるのではないでしょうか。
めまぐるしく変わる「流行」という空気をお腹いっぱいに吸って、自分たちで咀嚼して「答え」を吐くことがクリエイションであるのなら、
今回私たちが生み出したものもまぎれもない「新しいもの」だと思います。
来週、新作の撮影をして、4月の頭にはしっかりとしたかたちで皆さんにお知らせできる予定です。
そのあと都内でお披露目会をして、夏がすぎたころに手元にお届けします。
「日常の制服」という目的にむかって私たちが生み出した答えを、ご覧になってくださるとうれしいです。